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教養教育院長から学生の皆さんへ「喜びも苦しみもシェアするためにある」

 学生のみなさん、とりわけ教養教育院が開講する全学教育科目を受講する機会が多い1、2年生の学生のみなさんは、新型コロナウイルス感染拡大とわれわれ大人の判断ミスあるいは状況への対応のまずさのせいで、本来、人生でもっとも楽しい時期であるべきキャンパスライフを十分に享受することができなくなってしまいました。その責任の一端は私にもあると思い、反省・後悔の毎日です。にもかかわらず、学生のみなさんは,明日が見えない状況の中、大変な努力により学修を継続されています。一人一人のご努力に心より敬意を表します。と、ともに、この経験はみなさんにとって何ものにも代え難い貴重なものになると思っています。ちょっと上から目線の発言ですが。


 教養教育院では、大学に登校して対面授業を受け、友だちをつくったり、友人あるいは教職員とじかにコミュニケーションをはかりたいという人たちと、健康上の理由などで満員電車に揺られて通学し授業を受けることをためらう人たち双方の、多様な相反する思いに応えるべく、受講者のソーシャルディスタンスを確保し,安心して授業に参加してもらうため,講義室の定員を減らして対面授業を徐々に拡大しながら、同時に多くの科目で遠隔授業を実施するという、折衷的な方針で臨んできました。そのため、どちらの人にとっても、十分に満足のいかない対策になっていることは否めません。このことについても、お詫びを申し上げねばなりません。


 この秋学期についても、講義室の数が限られている状況が変わらないことから、感染防止を徹底しつつ対面授業を拡大するという難題の根本的解決は難しいと言わざるを得ません。それでも、受講者数に応じて、現在遠隔で実施している科目であっても、授業担当教員と相談しながら、対面授業に変更できるようにしつつ、登校をためらう方々にも十分な学習環境を用意する準備をしています。


 ご理解いただきたいことはただ一つ。教養教育院は学生のみなさんの多様な願いを最大限両立させ実現させるために、教職員が力を尽くす姿勢である、ということです。ですから、困っていること、不安なことがありましたら,気軽に授業担当教員や教養教育院事務室にお伝えいただけるよう、ご自分で抱え込むことのないよう、お願いいたします。

2021年11月2日 教養教育院長 戸田山 和久