遠隔講義(Vidyo)対応教室
2019年4月より岐阜大学等との遠隔講義・収録・配信の可能なビデオ会議システムVidyoを活用した教室を名古屋大学全学教育棟のS1X,C36,S30,ACELab,物理実験室に導入しました。合わせて岐阜大学にも1C教室,サテライト,工学部1,工学部2の4教室にも本システムの端末が設置されました。
※その他Teams・Zoomなどを利用した遠隔授業については、こちらを参考にしてください。
活用事例
2019年4月 名古屋大学・岐阜大学 英語部会合同FD
名大側:S1X教室(専用端末VidyoRoom)
岐大側:PC(フリーソフトVidyoConnect)
2019年春学期 G30 for Everybody : Studium Generale
S1X(専用端末VidyoRoom)
単独で授業の録画システムとして使用。スライドと講師映像を合成した状態で同時に録画(HD quality)
G30 for Everybody のプログラムとして実施されている “Open University” 企画である “Studiom Generale” の一部講義を、本遠隔講義システム(Vidyo)にてストリーミング配信しています。詳しい情報は Studium Generale のHPをご覧下さい。
Studium Generale : Ingrained Habits: Kitchen Cars, Koppe Pan, and Dietary Transformation in Postwar Japan
2019年5月31日 岐阜大学 第9回教養講演会
岐阜大学で開催される教養講演会をストリーミングにて中継。岐阜大学1C講義室にS1X教室からVidyoにて参加すると共にストリーミング放送しました。詳しくは講演会のHPで。
名大側:S1X(専用端末VidyoRoom)
岐大側:1C教室(専用端末VidyoRoom)
2019年秋学期 G30 for Everybody : Studium Generale
G30 for Everybody のプログラムとして実施されている “Open University” 企画である “Studiom Generale” の一部講義を、Vidyoにてストリーミング配信しています。また、秋学期よりS1X教室と岐阜大学サテライトキャンパスを結び、 岐阜大学サテライトキャンパスにて講義のライブ中継を実施。受講生はmeikai君への回答などを通して講義へ参加しています。 詳しい情報は Studium Generale のHPをご覧下さい。
Studium Generale : Cultural Differences in Business
名大側:S1X(専用端末VidyoRoom)
岐大側:サテライト(専用端末VidyoRoom/PolycomH323端末)
2019年11月~2020年1月 名古屋大学 数理・データ科学教育研究センター 実践データサイエンティスト育成プログラム
名古屋大学 数理・データ科学教育研究センターが開設している『実践データサイエンティスト育成プログラム』の講義の一部を岐阜大学と連携し、Vidyoを用いての遠隔講義を実施しています。 社会人学生を含む、名古屋大学・岐阜大学双方の受講生が講義に同時参加しています。
実世界データ処理学:オープンデータ推進と地域情報化
名大側:S30(専用端末VidyoRoom)
岐大側:工学部(専用端末VidyoRoom)
2020年 春学期 物理学実験
新型コロナウイルス感染対策により全授業のオンライン化が進められた中、物理学実験ではVidyoを活用しての遠隔実験が行われました。物性実験(超電導)では、実験室にて教員とTAが実際に実験を行っている様子・実験機器の計測の様子の2画面を同時配信し、学生が計測画面から自分で数値を読み取ることで個々に実験を体感してもらうという授業を行いました。
実験機器の計測画面 (①) と実験全体を表示する画面 (②) の2画面の動画配信
名大側:物理学実験室(専用端末VidyoRoom)
受講側:PC(フリーソフトTeam Viewer)
遠隔による実験についてはオンラインでの物理学実験の取り組みのページでも詳しく紹介されていますのでぜひご覧下さい。
2020年 春学期 Basic Mathematics
オンライン授業の一環として、Erik Darpö 特任准教授(G30/大学院多元数理科学研究科)の担当講義 “Basic Mathematics”において、S30講義室にてVidyoを利用しての講義撮影が行われました。教室の二段式黒板の全体をはっきりと映し出した高画質の映像は、名古屋大学のe-Learningシステム(NUCT)上でMP4形式にて受講者に配布され、オンデマンド形式での講義を実現しました。
S30(専用端末VidyoRoom)
単独で授業の録画システムとして使用。カメラ映像のみを記録(HD quality)
2020年9月23日~25日 大阪市立大学 電子・物理工学特別講義
大阪市立大学が開催する集中講義『電子・物理工学特別講義(現代の量子論)』にて、谷村省吾教授(情報学研究科)が講師を務めるにあたり、新型コロナウイルス感染対策の一環として、Vidyoを用いてオンライン講義が行われました。
名大側:C36(専用端末VidyoRoom)
受講者:PC(Vidyo配信専用リンクにて視聴)
講義はC36講義室のVidyoからストリーミング配信され、参加者は各自の端末で講義を視聴、質疑応答はZoomにて行うというハイブリッド形式で進行され、国内外からおよそ70名の視聴者が講義に参加しました。講師が名古屋大学のファイルサーバー(NUSS)にアップロードした講義資料を参加者はダウンロードして入手し、参加者は課題レポートを名大サーバーにアップロードして提出して、講師と参加者の間で情報交換するなど、オンラインシステムを有効活用しました。
2021年3月2日~3日 千葉大学 現代の量子論 (基礎物理学特別講義Ⅳ)
千葉大学開催の『現代の量子論(基礎物理学特別講義IV)』にて谷村省吾教授(情報学研究科)が講師を務めるにあたり、C36講義室にてZoom・Vidyoを使用したオンライン講義が行われました。講義はZoomにてライブ配信を行い、さらにVidyoでも追再生用にストリーミング配信・録画を行うというハイブリッド形式にて実施され、国内外からおよそ40名の参加者を数えました。
名大側:C36 (Zoomおよび専用端末VidyoRoom)
受講者:PC (ZoomおよびVidyo配信専用リンクにて視聴)
Zoomで双方向形式での講義を行うと同時に、Vidyoの特性でもある高画質録画を行い、板書の細やかな注釈や数式を高い解像度で記録することを実現しました。さらに講義資料は名古屋大学のファイルサーバーであるNUSSを通して配布し、課題に対するレポート解答はNUSSで受け付けました。
2021年 春学期 物理学基礎1
感染状況によって一部対面授業が可能となったことを受け、2021年春学期 物理学基礎1(担当:市來淨與准教授、田代寛之特任准教授)において、対面とオンラインを織り交ぜた形態で講義を実施しました。講義はVidyo設置教室であるS30講義室で行われ、オンライン受講者に向けては、VidyoとTeamsを使ったハイブリッド形式で配信を行いました。
Vidyo配信の様子。教室設置カメラにて大型二段式黒板を明瞭に映し出し、細かな板書も問題無く確認可能。
Teamsでも講義を同時配信し、教室プロジェクタで映した資料をTeams上で共有してオンラインで確認出来る様にしました。
Teams上での資料共有の様子。質問等はTeamsチャットでも対応可能。
2021年9月7日~10日 愛媛大学理学部 現代の量子論(代数的量子論と量子測定理論)
愛媛大学理学部開催のオンライン集中講義『現代の量子論(代数的量子論と量子測定理論)』にて、本学 谷村省吾教授(情報学研究科)が講師を務めました。講義はZoomとVidyo を用いてのハイブリッド形式にて行われ、約40名の参加者が受講しました。愛媛大学以外の大学(北海道大学・東京大学・早稲田大学・慶應義塾大学・九州大学など)の学部生・大学院生・社会人・海外在住の方も多数参加しました。 C36 講義室に設置されたVidyoから講義の様子を配信・録画し、同時に講師PCのZoomも立ち上げて参加者との質疑応答を行いました。
Vidyo画面とZoom画面の対比
Vidyo(左):講義室に設置されたカメラでホワイトボード全体を映し出し、高画質映像で配信しながら録画。配信は300名まで視聴可能(視聴のみ)
Zoom(右):外付けカメラをTAが操作して説明部分をクローズアップ。参加型のためチャット・通話での質疑応答が可能
講師が名古屋大学のファイルサーバー(NUSS)に講義資料をアップロードし、参加者は資料をダウンロードして入手し課題レポートを名大サーバーにアップロードして提出して、講師と参加者の間で情報交換するなど、オンラインシステムを有効活用しました。また、Vidyoにて高画質で記録された映像は、講義後にNUSSにアップされ、オンデマンド学習の機会も設けられました。
遠隔講義システムで出来ること
本システムの基本はテレビ会議システムにて構成されているので、活用方法は様々です。
1.教室同士を結んでの授業 : 名古屋大学の教室と岐阜大学の教室双方を結んでの双方向のやりとりが可能です。プロジェクタで提示される資料を遠隔地でも同じように提示出来ます。 板書ではなく、スライドを用いた講義であれば講師が目の前にいるか、遠隔地にいるかだけの違いになります。
2.出前授業 : ネットワークとPC,iPad,スマホ等があれば遠隔地から出前講義を行う事が可能です。 教室に接続する為に特別な設備は必要ありません。授業の中で遠隔地からの中継をお願いしたり、活用事例は様々です。
3.遠隔地からの授業参加 : 教室のシステムに接続するために特別な設備を必要としないため、誰でも簡単に遠隔地から授業に参加出来ます。
4.会議の開催 : 本来のテレビ会議システムとしての機能はそのまま使用可能です。こちらも手持ちのPC,iPad等から多地点接続の会議に利用できます。名古屋大学と岐阜大学との日常的な会議を本システムを用いて開催出来ます。
お問い合わせ
本システムに関する詳しい情報は教養教育院事務室・管理係までお問い合わせ下さい。